機器を稼働させる際の環境条件は、実際の出力量に大きな影響を及ぼします。つまり、特定の条件下においては、機器の規定出力レベルよりも、出力がはるかに下回ってしまう可能性があります。 高温および/または海抜より大幅に高い場所で機器を稼働させる場合は、この要素についてご注意ください。
当社のガスエンジンは通常、30°C(86°F)以上まで全出力を維持します。 当社のガスエンジンは、海抜の高い場所でも定格出力を維持します。 詳細は当社のエキスパートへお問い合わせください。
長期間にわたり、部分負荷がある状態で機器を運転させる場合は、効率が低下しまう可能性があるということを真剣に考慮する必要があります。機器は通常、定格出力で設計効率に達しますが、部分負荷の状態では効率が低下する可能性があります。他のタイプの発電機器では効率が大幅に低下する一方で、イェンバッハガスエンジンでは極めて緩やかに低下します。
また、お客様の負荷プロファイルに最適なエンジンを選ぶ際に当社のエキスパートにご相談いただくことができます。そうすることで部分的な負荷期間を減らすことができます。
当社の エキスパートは、お客様のプロジェクトの負荷プロファイルを分析し、必要条件に適する機器を選択するサポートを致します。 イェンバッハのガスエンジン製品ラインは、0.3~10.4 Mwまで、幅広い出力の製品の取扱いがあります。私たちがお客様の特定のアプリケーションに合ったソリューションを見つけるお手伝いをいたします。
特にデータセンター、医療機関、石油およびガス、グリッドフォーミング/ピーキングなどの用途では、発電機がどの程度早く既定の生産能力に達する必要があるかを決定する必要があります。
イェンバッハガスエンジンの標準的な起動時間は、起動の初期化から全出力に達するまで5分です。イェンバッハのType 4エンジンの中には2分以内で全出力に達するものもあり、J620の特別バージョンにおいては45秒以内に3MWのフル電気出力を達成しています。10.4 MWエンジンを搭載したThe J920 FleXtraは、3分以内に全出力に達することが可能です。
全出力までの時間は技術およびモデルにより異なる場合があります。場合によっては、全出力に達するまでに10分以上かかるものや、複雑なアプリケーションでは30分 以上 かかるものもあります。プロジェクトおいて機動性が重要な要素である場合は、この観点について入念にご検討いただくことをお勧めします。
特に、機器を24時間365日稼働させるのではなく、定期的に停止する計画がある場合には、この要素は必ずに考慮に入れてください。
機器のライフサイクル内で可能な起動/停止の最大予測回数をご確認ください。これらは、一部の設備製造業者により規定されています。制限を超えた場合、機器の実際のライフサイクルが短縮される可能性があり、オーバーホールが必要となる時期が早まることになります。場合によっては、発電機の製造業者が起動のたびに追加のサービス費用を要求することもあります。
/ガスエンジンを検討されている場合は、当社の専門家が、お客様の特定のプロジェクトにどの要素が適用されるかを、起動/停止事象の予測回数に応じてアドバイスいたします。
発電所のための技術選択を決定する際に非常に重要なもう一つの要素は、設置された設備関連の運営費です。
この点においては、メンテナンスの間隔、業務および予備部品のコスト、修理時のダウンタイム、オーバーホールまでの設備のライフサイクル期間などとして考慮すべきです。お客様には、設備のライフサイクル全体でのコストを比較することを推奨しています。
イェンバッハは、大規模な修理期間における設備のダウンタイムを最小にするため、ロングブロックとショートブロックのソリューションを開発し、新ユニットの品質と性能水準を満たすオーバーホール済みのエンジンを提供しています。詳細は当社のエキスパートにお問合せください。
イェンバッハはまた、複数年のサービス契約や資産運用管理ツールも提供しています。これらにより、予備部品の必要性の低減や、サービスイベントの予測が可能になり、エンジンのライフサイクル全体のコストを抑えることができます。
イニオがソリューションを設計する際、最終的に設備が設置場所へ到着した際のことを考慮に入れています。当社のソリューションは、建物内に設置するか、簡単にモジュール構造に構築できるようにパッケージ化することができます。例:
- イェンバッハのType 2, 3, 4および6エンジンは、2.4m×3m幅の大きさの標準コンテナに梱包されています。
- Jenbacher 920 FleXtraエンジンは通常、非常にモジュール化された設計の中に組み込まれています。
当社のモジュール化されたソリューションは、プロジェクトのロジスティクスを簡単にします。さらに、すぐに使えるソリューションにより、プロジェクトの試運転を加速させ、将来お客様の発電所を効果的に拡大することができます。
イェンバッハガスエンジン発電所の部品の総製造期間と建設および試運転の期間を加算すると、通常8~16ヶ月(商業運転開始日までの期間)となります。商業運転開始日までの期間は、部品一式の在庫がある場合はさらに短縮されることがあります。つまり、ガスエンジンのオンサイト発電による経済的メリットを、相当な短期間で得ることができるのです。
お客様の発電所がどの程度のガス燃料を消費するのか、決定しておきましょう。通常、生産されたエネルギーのコストの75%が燃料費であるため、効率は非常に重要です。
イェンバッハ*のガスエンジンは高効率であり、電力効率性は最大45%以上を十分に超えます。イェンバッハの設備は、熱電供給ソリューションで稼働しており、効率的にガス燃料の一次エネルギーを電力と熱に変換させます。熱電供給モードでは、全体的な効率性はさらに90%以上にまで達することがあります。
これは、お客様にとって最も重要な検討項目のひとつです。ガスエンジンソリューションは、数百kWのプロジェクトから数MWのプロジェクトまで、非常に競争力の高い設備コスト/kWを提供します。